色の見えるしくみ
真っ暗な世界、光のない空間では何も見えません。夜になると、車の色や道を歩いている人が見にくくなる事からも分かります。つまり、私たちがモノやその色を見るためには光が欠かせないのです。
光源からの光(太陽や蛍光灯の光など)が物体を照らすと、物体の表面ではその光の一部を吸収し残りを反射します。反射された光が私たちの目に入ると、それが情報として脳に伝わります。脳がその情報を受け取ると、はじめて私たちは「モノを見た」と感じるのです。
私たちがモノや色を見るために必要な光は、380〜780nm(ナノメートル・10億分の1メートル)という範囲の電磁波である事がわかっています。この光は、性質の違いによって、大まかに短波長、中波長、長波長の3つにわける事ができます。私たちは、短波長が多い光を見た時に「青い」と感じ、中波長が多いと「緑」を、長波長が多いと「赤」を感じます。例えば光がリンゴにあたると、リンゴの表面では短波長(青)の光と中波長(緑)の光が吸収され、長波長(赤)の光が多く反射されます。この長波長(赤)の多い光が目にとどくことで、私たちは目の前にあるリンゴが「赤い」と感じるのです。
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