照明
物の色が見えるためには太陽や電球、蛍光灯などの光(照明光源)が必要です。そして、この光源が変化することで色の見え方も変わってきます。下に主な光源の分光エネルギー分布を示しました。
これを見ると、白熱灯では長波長の成分が多く、太陽光では可視光範囲の波長をだいたい等分に含んでいることがわかります。これにより、白熱灯では自然光で見るよりも物体が赤みがかって見え、逆に長波長の成分の少ない蛍光灯では赤やオレンジ系がややくすんで見えるといった事がおこります。
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 主な光源の分光エネルギー分布 |
色の情報を記録したり整理する場合に、光源を一定にすることが必要になります。JISでは、色の表示を目的とした測色用の光源として、次の2種類を規定しています。
- 標準イルミナントA:白熱灯を代表するもの。色温度は2856K(ケルビン)。
- 標準イルミナントD65:太陽光を代表するもの。色温度は6504K。
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※詳しくは「カラーコーディネーター入門・色彩」等をご参照ください。
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